「屈強そうなイメージの人ほどメンタルは弱い」
いきなり「なんで⁈」と思うような書き出しですが、でもこれが真実なのだということをこれから説明していきます。ところでみなさんは「メンタルが強い人」と聞いてどんな人を思い浮かべますか?
我慢強い人、弱音を吐かない人、苦しくても逃げない人、途中で何があってもやりきる人。確かに一見するとたくましくてメンタルが強そうだと思います。ですが、実はこれは勝手に作られた幻想なのです。
苦しくても我慢強くやり続けた結果、ある日ポキッと心が折れてしまうというのはよく聞く話です。心が折れる人の特徴には、責任感が強く、自分から進んで仕事を引き受けるため他人からは頼りがいがあると見えたり、すぐにはくじけないで最後まで粘り強く物事に対処したり、限界まで頑張り、動けなくなるまで動くというものがあります。こういう人が、例えば会社の配属先での仕事がイメージしていたものと異なっていた場合、自分の得意分野とのギャップが大きいためなかなか上司に認めてもらえず、それでも頑張って続けてきたけれど、最後までやってきたことが報われなかった時に絶望してしまいます。
ではメンタルが強い人というのはどんな人のことでしょう。メンタルが強い人は、自分の弱みや苦手なことをよく知っていてそれらを近づけようとせず、たとえ上司や顧客からの依頼であっても苦手な作業であればきっぱりと断ることができます。そして疲れているときには仕事を中断してでも休み、無理な残業などはもちろんしません。ストレスが溜まってきたら平日でも休みをとって大好きなサウナに行き、おいしいものを食べて眠くなったら寝ます。休日は時間を気にせずグダグダになって一日中寝て過ごします。ここで大事なのは自分のことはすべて自分で決めているということです。
まじめな皆さんは「え?そんなことしていいの?上司に逆らっていたら昇進できないのではないか。」と思うかもしれません。でもよく考えてみてください。自分が昇進できるかどうかは上司という他人が決めます。つまり自分の昇進なのに自分では決められないのです。そして自分がコントロールできるは自分のことだけですので、他人である上司をコントロールして昇進することはもともと困難なことなのです。そして自分で決めたことが上司のお気に召さないのであれば、そこはあなたのいるべき場所ではありません。別の部署への異動の希望を出したり、思い切って転職を考えても良いでしょう。とにかく自分のことをよく知り、自分で決めたことを実践し、他人の評価を必要以上に気にしないのがメンタルを整えるのに必要なことなのです。
では、これから2回に分けてメンタルが強い人とはどんな人なのかもう少し深堀したいと思います。今回はメンタルが強い人の特徴についてみていきます。今のご自分と比較してみてください。
1.自分に対する理解が深い
メンタルの強い人は自分のことをよく知っていると言いました。では自分のことを知るとどんないいことがあるのでしょう。たとえば、自分は緊張に弱いタイプだとわかっていれば、接客や人前で話すような仕事は避けるであろうし、仕事が立て込んでいて睡眠が足りなくなるとイライラしてくるから早めに休みを取るとか、他人と接すると疲れるので、一日誰かと一緒に仕事をしたら翌日は一人でできる仕事を入れるなど、とにかくストレスを感じないようにしたり、たとえストレスが溜まってきたとしてもすぐに発散させる行動をとることができるようになります。
実は半年前の僕は文章を書くのが苦手で、せいぜいTwitterの140文字を書くのが精一杯でした。特に投稿を始めたばかりの時は頑張ってコンテンツ投稿サイトを開くのですが、0から始めようとすると何を書いていいのかわからない、ネットで参考になる記事を調査しているうちに調べること自体が目的化してしまって記事を集めただけで満足していました。これではいつまでたっても記事など書けないと思い、自分で0から文章を作るのはあきらめ、すでにある記事をパクることから始めました。もちろん丸写しでは自分の価値が出せないのでエッセンスだけを真似しながら自分の経験や考えを取り入れてオリジナルの文章を作り上げていきました。こうすると苦手な部分は他人まかせになるため、劇的にストレスが軽くなり、文章を書くことも抵抗がなくなってきました。そしてコンテンツを早めに書き終えて、余った時間で必ず自分へのご褒美を用意します。スイーツを食べたり、好きなメンタルタフネスの動画を見たり、マンガを読んだりして過ごすとほとんどストレスは残りません。
大事なのでもう一度繰り返しますが、メンタルの強い人は我慢強くやり続ける人ではなくて、自分がストレスに弱いということを自覚し、強制的に苦手なものはしなくて良いと諦めて、無駄なストレスをうまく避けている人なのです。さらに自分がどうすればストレスを解消できるかも知っており、メンタルが壊れる前に休んだり好きなことをしたりして身体と精神のバランスを保っているのです。
2.弱い人はすべてを頑張ってしまう
メンタルの弱い人というのは、苦手なことも頑張り過ぎてしまいます。人との交流が苦手なのに毎日人に会いに行ったり、好きな仕事ではないのに遅くまで残業したり、恋愛したくないのに恋人と付き合ったり、運動が苦手なのにジム通いをしたり。まるでストレスを溜め込むためにやっているみたいですよね。僕の場合だと、長文を書くのが好きではないのに、休日にまで自宅で会社のレポートを作成しているようなもので全く休んだ気になりません。もちろん苦手なことに2-3回挑んでみるのは自分の苦手を知るために良いのですが、それを10‐20回も繰り返しやると確実に精神が壊れます。
子供のころに苦手な食べ物を苦労して食べさせられて、大人になってからトラウマになって食べられなくなるなんてこともありますよね。ただ、この苦手を自覚するのが自分一人ではとても難しいことなのです。特に皆さんのような頭の良い人達は、苦手な作業でも頑張ればそれなりに良い結果が出せてしまいますのでなかなか自覚できないでいるのです。ですので、ぜひあなたの苦手を理解して、頑張りすぎを指摘してくれるメンターを探すことをお勧めします。
3.頑張らないことを頑張る
世の中には、休日出勤もするし人との交流も欠かさない見た目にはすごい人に見える人がいますが、どんな人でも頑張り続けられるのはせいぜい3-6か月程度です。そしてずっと頑張り続けるには絶対に休むことが必要なのです。よく、頑張ることは借金をすることだと言われます。頑張った分だけ体の中に借金がたまっていき、休むことでその借金を返していきます。その借金がたまりすぎてなかなか返せないでいる状態がうつ病です。なぜなら借金を返すために休む時間は頑張りでできた借金に比例しますので、多くの借金を抱えるうつ病は返済に時間がかかるということなのです。いじめにあった不登校児も同様に一年二年かけて借金を返していくのです。借金をためないようにするには頑張りすぎずに定期的に休むことが必要なのです。
4.心が疲れる前に体が疲れている
心が疲れる前には必ず体が疲れています。実は疲れには肉体的な疲れと精神的な疲れの2種類があり、疲れる順番は必ず肉体的な疲れが先で精神的な疲れは後からやってきます。すなわち精神が病むのは体がすでに疲れ切っているからなのです。よって体が疲れ切っているのにもかかわらず頑張ろうとするのは、猛吹雪の日に世界最高峰のエベレストを目指したいと言っているのと同じことなのです。これではわざわざ死にに行っているようなものですよね。これ以上はダメだと思ったら引き返すのも大事なことです。体力が回復して天気が良くなったらまた挑戦すればよいのです。体がダメそうならしっかりと休みましょう。さらに統計によるとうつ病になりやすいのは40代、50代、30代の順に多いことがわかっており、この点からも加齢で体力が落ちてきているにもかかわらず昔のように頑張ってしまい、結果としてうつ病になってしまうパターンが多いことを裏付けています。
5.メンタルを強くしたければとにかく寝ること
体力の回復にはとにかく寝ることが大事です。なんだったら寝る以外のことはしなくて良いです。とりあえず寝ることに集中してください。メンタルを病むと寝られなくなりますので、もし定期的な不眠になってましたら危険な病気の状態ですのですぐに病院を受診してください。また夜は寝られないってことでしたら昼間でも良いです。しっかり昼寝をしてください。夜間に寝て昼間は起きてるなんて規則正しい生活にこだわる必要はありません。寝るという行為は切れかけたガソリンを給油するチャンスのようなものですので、その時間帯を気にすることはないのです。
極端な例を示すと、うつ病の治療法の一つに森田療法というものがあり、患者は一週間の休みを取って食事とトイレ以外はずっと寝て過ごします。さすがに一週間も休みを取るのは難しいって方には、軽い症状であれば3日間の休養でも十分回復します。有休や仮病を使ってでもとにかく休んでください。職場にはコロナワクチンを打って体調が悪いとでも伝えておきましょう。限界を超えてしまうとそれを回復するには3日では全く足りません。会社にとっても長期間休まれるよりは3日間の休みで済む方が良いはずです。睡眠を十分に取れている人は基本的にうつ病になりにくいのです。
ただし、質の良い睡眠をとるために注意してもらいたい点は、眠る前にテレビ・スマホ・SNSを見ないことです。これらを見ながらベッドに入ると脳が活性化したまま眠ることになり、適切な睡眠リズムを形成しにくくなってしまい、質の良い睡眠を得られなくなってしまいます。メンタルを保つには眠るのが最強のソリューションです。できれば良い眠りを獲得したいですよね。
6.リラックスできることをやる
体力やメンタルを回復するには睡眠が最強のソリューションなのですが、実際は多くの人にとって一日中寝ていることはとても難しいです。では、寝る以外に回復する方法はあるのでしょうか。ズバリ答えはあります。寝る以外にも「はしゃぎ系」と「癒し系」の2つの回復法がありますので、それぞれ順番にみていきましょう。
「はしゃぎ系」は刺激的で楽しいことをして回復につなげる方法です。例えば旅行したり、スポーツしたり、ギャンブルやったり、買い物したり、デートしたり、遊園地で遊んだりといったアクティブに動いてメンタルを回復する行為で少し疲れたときにやるのが効果的です。ただし、メンタルが疲れ切っているときにやると逆効果ですので気を付けてください。
一方で「癒し系」はと言うと、刺激の少ない行為で回復させる方法です。 こちらの例ではマッサージを受けたり、美容室できれいにしてもらったり、おいしいものを食べたり、本を読んだり、映画を見たり、温泉に浸かりにいくなどで、メンタルがキツイと感じるときにとても効果的です。ちなみに僕は平日に休みを取って、お客さんが比較的少ない昼間の時間帯から温泉に入ってゆっくり温まり、全身のマッサージで心も体もほぐしてもらって至福の時間を過ごすのがメンタル回復法です。ここまでしなくても休日にはおいしいものを食べ、好きなことをし、眠くなったら眠る。これだけでも最強のメンタル回復法となります。これじゃあ休日は生産性が0じゃないか!と思われる方もいるかもしれませんが、その通りです。最高の休日とは生産性0の日のことなのです。
7.自分に無理させている執着を手放す
あなたは自分を縛っているものが原因で疲れが残っていると感じたことはありませんか? 例えば、出世のためには残業をしなければならない、試験のために毎日8時間勉強しなければならない、休日も何か生産性のあることをしなければならないなど、「こうしなければならない」「こうするべきだ」という考え方は疲れをためてしまうのでやめましょう。また、目標に向かって努力するのは大事なことですが、何があっても休まないという考えも危険です。その時のコンディションに合わせて臨機応変に対応するようにしましょう。登山の時に天気や体調が良くない場合は無理せずに引き返すますし、仕事は体の状態に合わせて有休を取ったり、頑張ったり、リフレッシュしたりします。何事も柔軟に考えることが大事なのです。
8.断る癖をつける
メンタルが強い人は断るのが上手いです。友達からの頼まれごと、セールス、NHKの訪問営業など、今の自分に必要ないことはキッパリ断ります。また、上司からの残業も時間内に終わらせて、面倒は回避してリラックスタイムを確保します。一方、メンタルが弱い人は断るのが苦手でなんでも引き受けてしまいます。先輩や知人、上司、勧誘、営業マンの面倒ごとをすべて引き受けて疲れてしまうのです。メンタルを強くしたいならば、まず断る練習をしましょう。はじめは友人からの頼まれごとを断るところから、徐々に勧誘やセールスを断るように段階的にやっていきます。どうしても断りづらいのなら、僕がとっておきの技を教えてあげます。これを続けていくとだんだん慣れてきて、スパッと断ることができるようになります。このようにして自分のメンタルは自分で守るようにしましょう。
9.視点を多く持つ
基本的に人は他人に興味がありません。本人がすごく気にしていることでも他人から見たら大したことではないのです。ニキビが出てくると気にして他人に顔を見せられないという知人がいますが、僕から見たらいつもとなんら変わりがなくて、いったい何が恥ずかしいんだろうと不思議に思う時があります。さらにもっと大きな宇宙視点で見ると、一人の人にニキビができたくらいは何もなかったに等しいくらいのことでしかありません。さらにみなさんがよく悩んでいる、残業するかしないか、会社を辞めるかどうか、恋人と別れるかどうかも、宇宙視点で見たらちっぽけなことで取るに足らないものなのです。メンタルの弱い人はここの視野が狭くなっているため、ものごとを自分の視点だけでしか見ていないのに対して、メンタルの強い人は視点を変えてみることができ、他人の視点やもっと大きな視点でものを考えているのです。みなさんもぜひ大きな視点でものを見ることを心がけてください。
もし、視点を広げるのが難しいと感じるのでしたら、僕に相談してください。すぎぴの公式LINEで相談を受け付けています。 いっしょに視野を広げる練習をしていきましょう。
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次の投稿ではメンタルを強くするための心構えとメンタルを鍛える意外な方法について情報共有します。お楽しみに。
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